こんにちは「ぐっちょん」です。
新車で購入したステップワゴンが5年経ち2回目の車検を受ける事になったのでユーザー車検に行ってきました。
「ユーザー車検」とは、専門業者に車検を依頼せず自分自身で陸運局(車の検査や登録、ナンバーの変更などの手続きを行う施設)に車を持ち込み、安全に公道を走行できる車両なのかを検査する事です。
車に詳しくない人は、車検と言ったら難しくて良く分からないから専門の業者に任せる方がほとんどだと思います。自分の場合は車に詳しく整備も自分で出来ますが、自分の時間を割いてまで車検に持って行くのも面倒なので専門の業者やカーディーラーにお願いしていました。沖縄に移住して、今まで経験したことの無い事は1回やってみようと思いユーザー車検を受けてみました。
初めてユーザー車検をやった結論は、自動車の運転免許を持っていて車の操作が出来る人だと誰でも自分で車検を通すことが出来ます。最初は不安ですが、車検場内では自分が運転する上で操作する事をセルフで点検していく感じになります。初めてですと言えばスタッフの人が近くに付いて教えてくれるので、誰でも受けてみようという意思があれば受けることが出来ると思います。金額的なメリットは大きいですがデメリットもあるので興味がある方は読んでみて下さい。
ユーザー車検のメリットデメリット
メリット
車検の費用を抑えることが出来る
1番のメリットは、車検の費用を格段に抑えることが出来る事だと思います。
だいたい車検に出すとなると、軽自動車6万円、普通車10万円ぐらいの費用が掛ってきます。実際に自分で車検を受けると必ず掛かる法定費用(重量税、自賠責保険、印紙)の金額のみしか掛からないので、かなり費用を抑えることが出来ます。
自分が受けた時のディーラーとのざっくりとした比較金額はこちら
軽自動車 6万円→2万円
普通車 10万円→3万5千円
沖縄は島国なので自賠責保険が他県より安くなるので、本土だとプラス1万円ぐらいになると思いますが、まさかここまでの金額の開きがあるとは思っていませんでした。
2台所有だと、2年に1回16万円→5万5千円は大きい金額になってきます。
18歳から68歳まで50年間車を所有していたとすると、新車登録の時以外は2年に1回のペースで車検を受けないといけないので生きているうちで大体25回ぐらいの車検を受ける事になり以下の金額差が生まれます。
軽自動車で25回☓4万円=100万円
普通車で 25回☓6万円=150万円
2台所有となると250万円余計に掛かるので、2年に1回の出費なので分かりずらくなりますが金銭的には相当な負担になるのは間違いないので、自分で受けないメリットが見つからない程の金銭的な負担になります。ディーラーなどの専門業者は法定点検で細部までちゃんと点検してくれているとはいえ実際に自分で車検を受けた金額の開きを見ると、今まで何で自分で受けなかったんだと後悔してしまいます。
最短半日かからずに終わる
車検に車を出すときは、必ずと言っていいほど事前に予約を取って車を専門の業者へ持って行き、また取りに行くという工程が発生すると思います。
予約→車を持っていく→家に帰る→車を取りに行く→家に帰る
この工程を踏まないといけなくなり、車を預けて取りに行って最短でも2日は掛かります。拘束時間は短いですが無駄に予定を空けなくてはいけません。
・自分でユーザー車検を受けると
車検の予約→車を持っていき手続きと検査をする→家に帰る
事前に予約を取る所は同じで、半日どころか2~3時間で全てが終わります。(陸運局の場所が遠いと半日かかります)
デメリットでもある手続きが面倒な側面もありますが、ユーザー車検の方が金額と時間で言ったら圧倒的に最短最安で受けることが出来ます。
デメリット
手続きが面倒
一回行けば何となくやり方はわかりますが、ナンバー変更もそうですが書く書類が分かりにくかったり、やり方が分かりにくかったりと色々と面倒な事は沢山あります。
車検証に記載されている事を記入するだけなのですが、聞きなれない言葉が多く分かりにくいので少し時間が掛かりますが、記入漏れや間違いがあれば教えてもらえます。
平日に行かないといけない
土日と祝日は陸運局が休みなので必ず平日にいかないといけません。
平日に休みが取れない方には厳しい条件だと思います。お盆や正月GWなど平日だけど休みがある時に車検を受ける事が出来るタイミングだったらいいのですが、車検が切れる1ヶ月前からしか受けることが出来ないので、平日に休める人以外は厳しいと思います。
点検してもらえない
12ヶ月に1回法定点検をしないといけません。 通常使う分には罰金などの罰則は無くはがきで点検してくださいと通知が来ますが、バスやトラックなどの業務で使用する車で法定点検を受けないと30万円以下の罰金があるので注意した方がよいです。点検していないと車検に通ったとしても、車の不調に気付かずに故障したりトラブルになる可能性があるので点検は行った方がよいです。
車の事が良く分からなくて、知り合いに車の知識がある人がいないなど何かあった時に不安な人は、迷わず専門の業者に車検をおねがいしましょう。
再車検になったら整備してもう一回行かないといけない
新車登録から10年以上経過した古い車に乗っている人は足回りや駆動系のゴム類が劣化している場合がまれにあります。この場合は車検NGになって該当部品を交換しないと車検にパスする事が出来ません。
陸運局の近くに、修理箇所が無いかを事前に見てくれる予備検査する所もあるので車検前に見てもらった方が安心出来ますが、せっかくユーザー車検で安くしようと思っていても上乗せで料金が発生するので、あまりおススメではありません。
前回新車登録から10年超えた軽自動車でユーザー車検を受けた時に、ハンドルを動かす軸になるタイロッドエンドという部品のゴムが破損していて実際に再車検になった経験があります。自分でディーラーで部品を購入し交換した後に、後日の再車検でパスしましたが部品の購入と修理までやると、相当な労力と時間を使います。迷わず専門の業者に部品交換を依頼して再車検に行った方が良いです。
ユーザー車検の流れ
予約→手続き→支払い→検査→完了
簡単に言うとこんな流れでユーザー車検を受けます。現地に着いてから、2~3時間の拘束時間はありますが、分からない事は聞けば教えてくれるので、そう難しい事ではないです。
予約する
まずは、事前に予約が必要なので、こちらから登録を行い予約をおこないます。
メールアドレスとパスワードを入れて多少の個人情報を入れるだけなので、そんなに時間はかかりませんが早めに登録して予約を入れておいた方が無難です。
予約する日によって人気がある日だと早めの予約をしないと空いていないことがあります。
自分が予約を行った時は、正月明けすぐの営業開始日だったので込み合っていて、午前中は全滅で午後から空いている時間が少しあったのでそこに予約を入れる事が出来たので助かりました。
必要書類
事前に持っていく書類など
・認印
・自動車検査証(車検証)
・自動車納税証明書
・自賠責保険証明書
認印
書類に捺印する場所があるので、車検の時に持参していきます。
平成10年までは、認印が必須でしたが「車両使用者が個人の場合氏名欄に自筆の署名を記載した場合印鑑の捺印は不要」になったそうですが、継続審査申請書の使用者欄が直筆の署名でないといのでユーザー車検には必要無いですが、何かあった時のために認印を持って行った方が安心です。
自動車検査証(車検証)
大体の方は、車内のダッシュボードにあるグローブボックスに整備記録などと一緒に入っていると思います。
これを見ながら車両番号やエンジンの型式などの必要書類を書いたりQRコードをかざして受付をする必須の書類なので、無ければ車検前に陸運局で再発行の手続きが必要になります。
自動車納税証明書
5月ぐらいの忘れたころに届くヤツです。
税金を払っていないと車検を受けることが出来ないので、その証明のためにも車検証などと一緒に保管しておきましょう。
紛失しても陸運局や都道府県の税事務所で再発行することが出来ます。
(軽自動車の場合は市町村の役所での再発行になります)
自賠責保険証明書
これも車検の時に必須の書類なので、車検証、納税証明書と一緒に保管してあることが多いです。
自動車税は自分で払う事が多いので見た事がある人が多いと思いますが、自賠責保険は車検を受ける時に業者の人が支払いをして、そのまま車検証と一緒に車内に入れてある事が多いので事前に確認しておきます。無い場合は前回車検を受けたところに確認して再発行しておく必要があります。
現地で調達する書類
・自動車重量税納付書
・継続検査申請書(書類を書く台に置いてあるので提出前に記入します)
・自動車検査票(車検証にあるQRコードを機会にかざすと出てきます)
自動車重量税納付書
車のナンバープレートの情報や住所を記載して印紙を貼り提出します。
印紙は別の専用窓口があるので、そこで車検証を見せると代金を提示してくれるので支払いをします。
継続検査申請書
現地の用紙を記入する台に置いてあるので、書類を取って記入してから提出します。
ナンバー変更や、継続検査(車検)新車登録など、沢山の項目を一つにまとめた用紙なので内容は少しわかりづらいですが、車検証に記載されている項目が多いので車検証を見ながら記入すれば問題ないです。
いざユーザー車検へ!
沖縄での場所はこちら
軽自動車は、軽自動車検査協会での車検になるのでこちらで確認して下さい。
陸運局での流れはこんな感じです。
受付→用紙提出→重量税納付→自賠責保険購入→検査→車検証発行
分からない時は、相談窓口があるので聞いてみると色々教えてくれます。
受付
4番で受付をして下さいと言われましたが、受付の人がいなかったので業者の方に聞いたら車検証にあるQRコードを通してから受付する事を教えてくれました。
ここで車検の時に使用する用紙「自動車検査票」が発行され車検の時に不良個所が無いかを記載するときに使います。
車検の種類によって読み込みの場所が違うみたいなので、普通の継続車検の時は右から2番目の所を読み込ますことも教えてもらいました。後から写真を確認していたらQRコードリーダーの所にちゃんと書いてありました。
右から2番目の枠のどちらかを読み込ませます。
継続検査(通常の車検)や新車登録などの種類によって読み込みの場所は変わってくるので、よく確認してからQRコードの読み込みをして下さい。
用紙提出
8番窓口で以下の申請用紙をまとめて提出します。
・車検証
・自賠責保険
・納税証明書
・継続検査申請書(事前に記入しておきます)
・自動車検査票
重量税納付
専用窓口があるので、そちらで購入し貼り付けます。
自賠責保険購入
道路を渡った所に保険を販売している行政書士の事務所が数件あります。前来た時には気にもしていませんでしたが、ここで自賠責保険を購入できます。軽自動車の時は同じ建物内で購入できましたが、まさか外に出て違う所で購入するとは思ってもいませんでした。
検査
支払いが全て終わったら、ようやく継続検査(車検)へ突入します。
駐車場側の方は進入禁止で、反対側から回って車検を受けます。
検査場内は軽自動車の時と同じく撮影禁止だと思い撮影はしていません。
①最初に各種ランプなどの機能を検査員の方にチェックしてもらいます。
- ブレーキランプ
- パーキングブレーキ
- ウインカー
- スモールランプ
- 定乗員数の確認(倒しているシートがあったら起こしておいて下さい)
- 窓ガラスが閉まるか
②次にマフラーに棒を突っ込んで排気ガスの濃度を測ります。
③足回りのガタ付きを見る検査があり、ゆっくりハンドルを切らないように進みます。
ただゆっくり車を動かすだけです。
④ヘッドライトとブレーキの検査を同じ所で行います。
タイヤをローラーの上に乗せ計測する機械があるので、そこまで移動させ車のスピードメータが正しいかブレーキの性能は良いのかの検査をします。
最初はタイミングが難しいので、ダメだったら何回かやり直しできます。
ヘッドライト付けたり、スピードメーター上げたり、ブレーキ踏んだりと色んな検査をやります。
⑤最後は足廻り検査!
車に乗ったままリフトで持ち上げてもらいます。
検査員の人が足回りや駆動部など重要な部分の接合部やボルトナットの緩みが無いかをハンマーで叩いたり目視や手感で確認してくれます。
ここで問題が無ければ車検は無事終了です。
車検証発行
終わったら、また窓口に検査が終わった書類を提出して「車検証」と「フロントガラスに貼るシール」を受け取ったら車検は終了です。
終わってみると案外簡単に車検を受けれたことにビックリします。
金額
聞きなれない言葉が並びますが掛かった全ての金額はこんな感じです。
自動車重量税印紙代 → 20000円
自動車審査証紙代 → 1400円
自動車検査登録印紙代 → 400円
自賠責保険 → 11120円
合計32920円
2年に1回10万円払っていたのが7万円程の節約になりました。
今回はエコカー減税で重量税が32800円→20000円だったので、エコカーではない人は金額が高くなりますが、法定費用は必ず掛かる金額なので払わない訳にはいきません。古い車の人や重量の重い車に乗っている人はもっと金額が高くなるので、昔乗ってた車達の車検代がとても高かった理由が重量税だった事をここで改めて実感しました。
まとめ
軽自動車の時も自分でユーザー車検を受けてみましたが、車検を受けるだけなら平日に時間を取ることができれば誰でも受ける事が出来ます。
係の人に聞けば分からない事は教えてくれるので、初めてでも車検を受ける事はそんなに大変ではないです。1度は自分で受けてみるのも人生の経験としていいかもしれません。
注意点は、1年に1回法定点検を受けないといけないので仕事で車を使用する人は受けていないと罰則があります、それ以外の人は受けて下さいと通知が来ますが法的な罰則は無いにしても安全に車を使用するために点検しないといけません。その時は専門業者に法定点検をお願いすると1万~2万円ぐらいでやってくれると思います。
今の車はエンジンオイル、A/Tオイルなどのオイル系とバッテリーとタイヤの消耗品を定期的に交換しておけば、大がかりな修理も無く10年ぐらいはメンテナンスフリーで乗れ事が多いので、自分が普段使う車の事を知る上で定期的にメンテナンスしていけばより良いカーライフを送っていけます。
経験こそ宝なので人生で一度はユーザー車検にチャレンジしてみて下さい!
他にも軽自動車で車検を受けた記事や、ナンバー変更をした記事もありますのでよろしければ
沖縄移住者の方は自動車のナンバーを沖縄ナンバーに変更するのをオススメします。
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